なかなかお金が貯まらない、支出を抑えたい、もっと貯蓄ペースを加速させたいなど貯金や貯蓄、節約についてのお悩みはありませんか。ここでは元浪費家夫婦が年間支出450万円削減に成功した実績のある、家計簿を使ったおすすめの家計改善方法、節約術を紹介します。
本稿は、以下のような悩みを抱える方の参考となる内容となっていますが、前編(家計簿を使った家計を改善する方法を紹介(前編)~おすすめ節約術 現状把握編~)では家計簿をつかって家計の現状把握方法について紹介しており、後編で具体的な方法や対策について紹介していきます。
・支出を抑えたいが、どこから手をつけていいのかわからない人
・なぜ貯まらないかわからない人
・もっと貯蓄ペースを加速させたい人
・いつの間にか財布からお金が無くなっている人
・無駄を省いて、好きなものにお金を使いたい人
本稿の内容を実践することで、家計のどこに問題があるかの把握ができ、家計改善方法がわかります。その結果、支出が抑えられ、貯蓄スピードが上がります。
本稿で紹介する方法は、元浪費家の私が家計改善や節約、倹約に関する書籍を20冊程度読み、「これは良い」と思った部分のみを抽出し、独自のアレンジを加えたものです。
冒頭にも述べましたが、この節約法を実践した結果、年間450万円の削減に成功しています。誰でもできる再現性の高いものですので、既に支出を抑えている方でも参考になると思います。
前編では、家計簿についての説明と、我が家の支出変遷を紹介しましたが、後編では具体的にどのように改善したのかを以下の順で紹介します。
[ad01]我が家で実践した家計改善方法
我が家で実践した家計の改善方法をご紹介します。
各ご家庭に合った内容を参考にして頂ければと思います。
固定費を見直そう!
支出の中でも1, 2番目を占める固定費。ここを一度見直し、無駄に気づき、省くことができれば削減効果は継続的に続きますのでおすすめです。
保険の見直し
ここでいう「保険」とは、①ご自身の自由意思で加入できる(主に民間の保険会社が取り扱う)かつ、②人の生死や健康状態に対してかける保険(生命保険)のことを指します。
これらは大別して4種類あり、死亡保険、医療保険、介護保険、死亡保障付きの生存保険です。自分に必要かどうか含めて検討してください。
万一の場合、ご遺族にどのくらいの金額を残すのか。病気やケガで働けなくなった時やご自身やご家族が要介護になった時、自己負担金額や貯蓄額などを考慮し決めてください。ライフプランや考え方によっても大きく変わってきます。
我が家の場合、保険の見直しを行ったところ、必要以上に加入していることがわかりました。死亡保険に関しては、貯蓄型と掛け捨て型の保険に加え、不動産投資をしているため団体信用生命保険にも加入していました。
そこで、万一の場合の必要額を算出し、基本的には保険ではなく通常の貯蓄でまかないますが、子供の教育費など、不足する可能性のある部分のみ掛け捨ての保険にてカバーするよう、過剰な保険は保険金額を引き下げまたは解約を行いました。
医療保険に関しては、がん治療の保険を手厚くしました。
介護保険は貯蓄で対応できそうだということがわかりましたので全て解約しました。
生存保険も全て解約しました。
保険の詳細については、長くなりますので後日追加していきたいと思います。
通信費の見直し
ここでいう「通信費」とは、インターネット関連費や携帯料金、有料放送の視聴料等のことを指します。
インターネットや携帯電話も、各社が安価でお得なプランをどんどん出しています。プランを見直したり、他社に乗り換えるなりすることで支出を大幅に減らすことも可能です。
私はauから楽天モバイルに乗り換え、月1万近くかかっていたところ1/3以下まで下げれました。最近の楽天モバイルは1年間無料で、自分も8月に手続きをしたので固定費はもっと下げられます。
更に楽天モバイルは1年間無料だけでなく、電話かけ放題、通信容量も楽天回線であれば無制限(他回線なら5GB)、海外でも無料なので非常にお得です。
1年間無料で、途中解約の違約金もないし、SIMカードを入れ替えるだけの非常に簡単なので、無料の1年間だけお試しで使ってみるのも良いかと思います。テザリングも無料で使えるので自宅でのインターネット代も無料にできるのも嬉しい。楽天モバイルならスマホの料金が超お得!
テザリングだと通信速度が気になる方は、家にインターネット回線をつなぐよりも、持ち歩けるため利便性も高いモバイルWi-Fiにすると安くなることがありますので検討してみてください。
また、加入したままになって殆ど利用していないオプションや有料放送などはありませんか。無駄は省き、必要なものだけ継続しましょう。
[ad01]水道光熱費の見直し
電気料金について
電気代は電力会社や契約プラン、契約アンペアを切り替えるだけで支出の削減が可能です。特別な工事等は不要で、契約を変えるだけで節約できるのでオススメです。
基本料金・解約料0円でんき マネーフォワード でんき 基本料金0円電気
また、古い家電製品を買い替えたり、待機電力を減らしたり、電力の大きな電化製品(例えば、エアコン)の使い方の見直しや手入れを行うことで電気代の削減が可能です。
ガス料金について
ガスも電気と同様、契約の変更(ガス会社や都市ガスに切り替える、オール電化にするなど)を行ったり、使い方(温度を必要以上に上げない、使用するお湯を減らす、火力を調節する、底面積が大きい鍋を使用し加熱効率を上げるなど)でガス代の削減が可能です。最安値ガス会社に切替でお得
水道料金について
水道料金は、電気代やガス代と同様に基本料金に従量料金(使用するほど段階的に料金が上がる累進制)が加算されて請求されますので水の使用量を減らすことが節約につながります。
水の使用量が特に多い、トイレと風呂、炊事について節水を心掛けると効果があります。トイレは古いものですと節水効果が低いですから、最新式に変えるだけでも節水効果が期待できます。
風呂は節水用シャワーヘッドに変更すると効果があります。炊事は食器洗い機を導入したほうが手洗いよりも節水効果は大きくなります。また食洗器が導入できなくても節水アダプターを取り付けると40〜50%の節水が期待できます。
節水用のシャワーヘッドや節水アダプターは節水だけでなく、お湯にするための電気代やガス代も節約になるので一石二鳥です。初期投資は少々かかりますが、長期では必ずお得になるので導入することをオススメします。
参考までに、節水率と使い易さで選んだオススメのシャワーヘッドと節水アダプターを載せておきます。自宅と実家で使用していますが、水量も問題なく、様々な形状にも簡単に取り付けられ、家族から大好評です。(泊まりにきた叔母も欲しいと言っていたので買ってあげました、叔母も使い易く重宝しているようです)
住居費の見直し
我が家では住居費は適正以下だと判断しましたので特に対応はしませんでしたが、住居費の見直しも検討してください。
適正住居費(管理費、駐車場代込)の判断基準は、1年間あたりの住居費が世帯年収の25%以内かどうかです。(計算式:年間適正住居費=世帯年収×0.25)
つまり、月あたりの適正住居費(以下、適正家賃と呼びます)は、年間適正住居費を12で除した金額になるので、計算式は以下になります。
適正家賃=世帯年収×0.021
あくまで一般論ですので、現在お住まいの家賃が、上記の適正家賃を多少超える程度で、生活が苦しくないようであれば特に気にする必要はないと思います。
しかし、年間住居費が世帯年収の30%を超える場合は、住居費が家計を圧迫している可能性が高いので早急に対策する必要があると思います。
逆に、年間住居費が世帯年収の20%以下だと生活にゆとりが生まれます。これから住居を探す方は20%以下を基準の一つとして選んでも良いでしょう。
住居費を下げる方法としては以下の3つがあります。
- 家賃の安いところに引っ越す
- 大家または管理会社と交渉する
- 自宅で事業を行い、家賃の一部を経費として計上する
1が最も手っ取り早く、確実な方法です。引っ越しすることになるので、手間と費用が発生しますが長期的に見れば効果は大きいでしょう。
2は契約更新時に、築年数の古い物件や、長期で入居している場合は、値下げ交渉に応じてくれることもありますが、値下げしてくれたとしても大きくは下がらない場合がほとんどです。
3は家賃そのものを下げる方法ではなく、自己負担が減る方法ですが、自宅を職場として利用した場合に家賃を経費の一部として認められることがあります。
[ad01]変動費は買い物リスト作成と予算管理しよう
変動費は買い物リストの作成と予算決めで計画的に管理しよう
食費や生活用品などの変動費を使う際には、買い物前に、買うものリストと予算決めをしておくと効果的です。
例えば、食費の場合、月の食費は1万2千円で抑えたいと計画したとします。食材は週に1回買い物をするとするならば、月あたり4回買い物することになります。つまり、1回あたりの買い物は3千円に抑えると良いということになります。
また、買い物前に、何をどのくらい買うかをあらかじめ決めておくと衝動買いや買いすぎを避けることができます。
上記は食費を例に挙げましたが、日用品や衣類などの買い物の際も同様に、1回あたりの買い物の内容と予算決めを行うことで計画的に支出を抑えることができます。
【ちょっと小話】無駄遣いをしないためのオススメの小技をご紹介
ちょっと脱線。無駄遣いをしないたための小技をご紹介したいと思います。
冷蔵庫やクローゼットの中に何があるか把握した上で買い物していますか?また同じの買ってしまったという経験ないでしょうか。
スマホで写真を撮っておく
冷蔵庫やクローゼットの中など、家に何があるのかきちんと管理できている方は少ないのではないでしょうか。いちいちメモを取ったり、覚えておくのは大変なので、スマホで写真を撮っておくことが良いと思います。
何を買うかある程度決めて買い物に出かけたとしても、予想外に安い食材が出ていたり、商品をみているうちに食べたいものが変わってしまったり、気になる洋服が売られていたりしたら、当初の計画を変更したくなったりします。そんなときは写真をみることで急な変更にも対応できるからです。
特に、クローゼットの中は好みも大きく変わったりしないでしょうから、似たようなお衣服が多くなってきがち。そんな時に、クローゼット内の写真があると、出先で持っている衣服とのコーディネートもしやすくなるでしょうし、似たような衣服を購入してしまうことも避けられます。
買い物は小腹を満たしてから
食材を買いに出かける際は、ちょっと小腹を満たしてから買い物にいくと衝動買いが抑えられますよ。お腹空いていると、ついついお菓子とか衝動買いしちゃうんですよね…
月1で冷蔵庫を空っぽに
冷蔵庫は月に1度くらいは空っぽにした方が良いです。何が入っているのか把握しやすくなりますし、フードロスを避けられるからです。
購入時は小分けにされたものよりまとめて買う方が安くなることが多いため、ついつい多めに買いがちで、量あたりの単価は安くなるのでとても良いと思いますが、使いきれず捨ててしまうことが最もムダで、小分けで購入した時よりもむしろ高くついてしまい、本末転倒です。
冷蔵庫内を空っぽにすることを心掛けると、計画的に賞味期限の近いものから使用するようになりフードロスが無くなりますし、冷蔵庫内がすっきりして電気代の節約にもなり一石二鳥です。
おうちごはん
外食は減らして、自炊するように心掛けましょう。外食は楽だし、おいしいですが、食費削減の天敵です。支出が多くなりますが、栄養価も偏りがちになってしまいますので、週1回や月1回など、外食する頻度を決めるようにしましょう。
水筒を持参
ついつい職場やコンビニで飲み物を買っていませんか?ジュースは家計簿上、浪費に分類します。水筒を持参するようにしましょう。飲み物の単価は安いですが、毎日何本も飲んでいれば、「塵も積もれば山となる」で大きな差になってきます。
あれば便利!は浪費の可能性大
前編の繰り返しになりますが、商品やサービスを見ていて、便利そうだから欲しいな!と思うこともあるかと思います。そんな時は一呼吸おいて自問自答してみてください。半年先もその購入したものを使用しているかどうかと。
元々なくても問題なく生活できていたわけですから、その買い物は浪費の可能性が高いです。半年先もきちんと使い続けているでしょうか。飽きてしまう等で半年後に使用している自分を想像できない場合は、その買い物は浪費です。
安物の劣悪品は買わない。良いものを長く使う
「安物買いの銭失い」という言葉があるように、安物の劣悪品はすぐ使えなくなってしまい、再度購入し直す必要がでてきます。(安物が全て劣悪品と言っているわけではありません)
その結果、品質の良いものを長く使う方が、使用者の満足度が高いだけでなく、支出も結果的に減ることが多いです。
[ad01]ふるさと納税を活用しよう!
ふるさと納税とは、ざっくり言うと、自己負担2千円ぽっきりで各自治体から特産品をもらえる大変お得な制度のことです。この制度を使うことで各自治体から特産品が送られてきますので、生活費をぐっと抑えることができますのでオススメです。
ふるさと納税について下記にて詳しく解説していますので、参考にして頂けると幸いです。
ふるさと納税とは?仕組みや方法、限度額、申し込み期間について分かりやすく解説
株主優待やポイントを利用
株主優待やクレジットカードや電子マネー等を使用した際にもらえるポイントを利用することで、生活費を抑制することができます。
株主優待はある程度、高額な元手がなければ貰えないイメージがある方もおられると思います。しかし、「優待クロス」と呼ばれる、株主優待のために購入した株の値下がりリスクを低減できる手法を使うことで、数万円〜数十万円の元手があれば、数百円〜数千円の手数料のみで、月あたり数千円〜1万円程度の割引券や金券、食料品などを手に入れることができます。
クレジットカードや電子マネー等を使用した際にもらえるポイントは、0.1%から高いものは、使い方によっては数十%まで還元されるものもあります。
生きていく上で支出は避けられませんから、できる限りポイントが貯まるような工夫をしましょう。なにか購入する際は、ポイントサイトを経由すると通常で買うより上乗せポイントがもらえることもありますのでチェックしてみてください。
株主優待やポイントについての詳細は後日、説明したいと思います。
[ad01]最後に
いかがでしたでしょうか。今回は家計改善について前編後編に分けて紹介しました。
前編では家計簿の付け方や、理想の支出モデルとの比較、我が家の支出推移を例に挙げて紹介しました。後編では、固定費や変動費の削減方法について我が家で実践し効果のあったものを中心に紹介しました。
更に詳細な内容については、後日追加して補強していきたいと思います。